連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」はどんなお話でしょうか?
ここしばらくの朝ドラは、「あさが来た」「とと姉ちゃん」「べっぴんさん」と実在の人物をモチーフにしたドラマが続いていました。
2017年前期の朝ドラはひさしぶりにオリジナルの物語。モデルになった人物がいません。モチーフのない話だけにどんなお話になるのかわからないわくわく感があります。
どんなお話なのか発表されている内容から想像してみましょう。
「ひよっこ」はオリジナル
いつの時代の話?
ドラマの設定は昭和39年~49年。東京オリンピックのあと高度成長期から1970年代のオイルショックまでの間です。
物語が始まるのは1964年にひらかれる東京オリンピックの少し前。日本が高度成長期の真っ只中で活気があった時代です。はたらくことで明日は今日よりもいい日になる。と希望を持てた時代。
やがて高度成長期がおわりを迎え、オイルショックで不景気になります。活気のあった時代から不景気へ変わっていく時代の変化も番組のみどころになります。高度成長の光と陰を描くということです。でも朝ドラですからあまり暗くならないように明るいドラマになるようです。
意外なことに朝ドラでは高度成長期を描いた作品はあまりないんですね。戦前・戦後か現代のどちらかにかたよってしまうのです。
舞台は茨城県と東京
ドラマの舞台となるのは茨城県北西部。後半は東京になります。
茨城県が朝ドラの舞台になるのは第14作「鳩子の海」についで2回目です。
ドラマでは茨城の魅力も伝えたいとのことです。脚本の岡田憲和さんは、以前より「魅力があまり知られてないのはもったいない」とコメントしているように。ありふれた農村なんだけど、自然が美しく懐かしい感じのする風景がひろがります。
また、「茨城県民のもつ東京へのコンプレックスや、東北でもない東京でもない(首都圏ってことでしょうか?)、ちょっと屈折した感じも物語の随所にあらわれてきます」ということです。
もちろん嫌な感じにはならないように面白おかしく表現されるのでしょう。どんなふうに表現されるのか楽しみですね。
ヒロインはどんな人?
物語の最初では農家の仕事を手伝いながら学校に通う高校生です。卒業しても農家を手伝うのかなと思ってる普通の女の子。ところが、東京に出稼ぎに言ってる父親が行方不明になります。東京に出て働きながら父親を探すことになりました。
集団就職で東京の工場に勤めるヒロイン。ところが不景気がやってきて仕事を失ってしまいます。かつて父が訪ねたことのある洋食屋で働くことになったヒロインは、さまざまな試練を乗り越えて成長していきます。
ヒロインは有村架純さん
ヒロイン・谷田部みね子(やたべみよこ)を演じるのは有村架純さん。
あまちゃんではヒロインの母親の少女時代を演じて好評でした。ビリギャルやauのCMでもおなじみの人気女優です。
朝ドラはオーデションをするのが普通ですが、「ひよっこ」ではオーデションはなし。最初から有村さんですることになってたそうです。
朝ドラのヒロインといえば「明るくて前向き」とにかく自分が正しいと思ったらどんどん突き進んでいくタイプが多かったですよね。
でも、「ひよっこ」のヒロインは違います。モチーフになる人物がなく。なにか特別すごいことをするわけでもない。当たり前に生きてる普通の人なんです。そんな普通の人が遭遇する、人々との別れと出会い、試練があってもそれを乗り越えて成長していく姿が描かれます。日常の生活を頑張ってる普通の人なんです。
みんなの先頭に立つリーダーではないけど存在感は失わない。かなり難しい役どころのようです。そこで演技力に定評のある有村さんが選ばれたそうなんです。
「ひよっこ」は凄い人のお話ではありません。ふつうの人が頑張ってる様子が描かれそうです。それだけにどんな話になるのか想像できません。楽しみですね。
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