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ひよっこ・谷田部みね子はどんな人?モデルはいるの?

朝ドラ「ひよっこ」のヒロインは谷田部(やたべ)みね子。演じるのは有村架純さん。

茨城県の農村に住んでいた高校3年生の女の子は、就職して東京で働きます。「ひよっこ」は集団就職で東京に来て働いていた「金の卵」たちの話なんです。

オリンピックからオイルショック後の時代を生き抜いたたくさんいる金の卵のなかのひとり。それがヒロインの谷田部みね子なんですね。彼女はどんな人物なのか紹介します。

谷田部(やたべ)みね子はこんな人

1964年(昭和39年)。オリンピックが開かれる年がドラマの始まり。ヒロイン・谷田部みね子は高校3年生。段階の世代と戦後世代の中間。

ちょっと抜けているところもあるけど、なにごとにも一生懸命。喜怒哀楽のはっきりしている女の子です

ドラマが始まった時点ではまだ進路は決まっていません。村の他の人達は東京に出ていくことをゆめみていますが、みね子は村にのこって農業を手伝うつもりでいます。

ところが、東京に出稼ぎに行っていたお父さんが行方不明になってしまいます。家族を支えるため、お父さんを探すため。東京に出ることを決意しました。

村の仲間と一緒に集団就職で東京に出ます。

みね子は東京の向島電機で働きます。向島電機はトランジスタラジオを作る会社です。みね子は工場の作業員になりました。ベルトコンベアーで流れてくるラジオに部品を取り付ける仕事をします。

ところが、オリンピックのあとやってきた不景気で工場が倒産してしまいます。いくあてのないみよ子はお父さんがお世話になったことの有る洋食屋でお世話になることになりました。

みよ子がお世話になるのは洋食屋のすずふり亭。洋食屋で接客係として働き始めます。働きながらみよ子は一人前になっていきます。

なにか特別なことをするすごい人じゃありません。高度成長期からオイルショック後の日本をたくましく生きた普通の人がみよ子なんです。

住んでる場所は?

住んでいるのは茨城県の北西部にある奥茨城村という設定。物語中盤から東京に出て暮らします。奥茨城村というのは架空の村なので実在しません。

家族は?

お祖父さん:谷田部 茂(演:古谷一行)
お父さん:谷田部 実(演:沢村一樹)
お母さん:は谷田部美代子(演:木村佳乃)
妹:谷田部ちよ子(演:宮原 和)
弟:谷田部 進む(演:高橋 來)

奥茨木村で農業をやっていますが、お父さんは東京に出稼ぎに行ってます。

目次

モデルはあるの?

ひよっこはモチーフとなる人がいないオリジナルドラマです。

でも谷田部みよ子の設定は細かく決められています。

第一次ベビーブームの世代。のちに団塊の世代と言われる世代です。みよこは1947年生まれなので団塊の世代でも一番最初の世代。

みよ子が高校を卒業した年は昭和36年。集団就職が盛んになっている時期でした。出稼ぎとは違います。出稼ぎ労働者が農村の大人の男性でした。みよ子のお父さんのような人ですね。

集団就職は高校を卒業後、新卒で都会の会社に就職した人たちです。農家の次男、三男が多かったといいますが、みよ子のように女性もいました。

当時、首都圏では大量生産の工場が活気のあった時代でした。働き手はいくらあっても足りません。そこで大量に集団就職の学生たちを迎えたのです。

高校を卒業して集団就職でやってくる人たちは大切な労働力でした。「金の卵」とよばれました。

みよこはそんな「金の卵」のイメージそのもの。特定の個人ではなくて「金の卵」がモチーフといえるかもしれませんね。

団塊の世代にとっては懐かしいと思える存在ではないでしょうか。

農村で生きていこうと思っていたみよ子は殻をやぶって、都会へ出て働く決意をします。「卵」だったみね子は殻をわってひよこになるのです。

でも東京に出たばかりのみよ子はまだまだ半人前=ひよっ子です。東京で困難を克服しながら一人前のおとなになっていく様子が描かれます。

ドラマのキャッチフレーズは「卵を割らなければ、オムレツは作れない」

これはフランスのことわざです。「新しいことを始めるには勇気がいる」「やってみなきゃ分からない」という意味があります。

洋食の世界で一人前になりそうな予感ですね。

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