中国ドラマ「花様衛士(かようえいし)・ロイヤルミッション」のあらすじとネタバレです。
明朝の嘉靖(かせい)帝の御代(1521年~1567年)。
難事件に挑むのが錦衣衛(きんいえい)の陸繹(りく・えき)と、六扇門(りくせんもん)の袁 今夏(えん・きんか)。
錦衣衛は皇帝直属の諜報機関兼軍隊。
六扇門は街の犯罪捜査と担当する警察。
烏安幇の者が郊外の芦原で何者かに襲撃されます。男は「東瀛人に襲われた」と言って息絶えました。陸繹と今夏は手がかりを頼りに芦原に向かいました。すると倭寇を見つけたので尾行しますが、倭寇に捕まってしまいます。
その後、芦原にやってきた上官曦と楊岳は残された痕跡をたよりに今夏を追うことにしたのですが・・・
花様衛士(かようえいし)のあらすじとネタバレを紹介します。
「花様衛士」 キャスト
陸繹(りく・えき):任嘉倫(ウー・ジンイェン)
袁今夏(えん・きんか):譚松韻
巌世蕃(げん・せいはん):韓棟
楊岳(よう・がく):葉青
上官曦(じょうかんぎ):葉青
謝霄(しゃ・しょう):姚奕辰
嘉靖帝(かせいてい):丁勇岱
巌嵩(げん・すう):李誠儒
陸廷(りく・てい):劉威
原題:錦衣之下
英語名:Under the Power
製作:2019年 中国
全55話
第16話 竹笛の響く村
陸繹と今夏は龍胆(りゅうたん)村に捕らわれてしまいました。
二人が気がつくと体を石柱に縛りつけられています。周囲は龍胆村の人たちに囲まれています。そこに怪しげな道士・藍青玄(らんせいげん)がやってきて、今夏たちをを村に災いをもたらす疫病神だ」と言いだします。そして魔を払うと言うと天気が悪くなり雷が鳴り出しました。藍青玄は儀式によって疫病神を祓ったと言うのでした。
村人は疫病神なら殺したほうがいいと言いますが、藍青玄は「民を殺せば天の怒りをかう、ひとまずは捉えておこう」と二人の命を助けます。
藍青玄は村長から銀子をもらっていました。
夜になると陸繹と今夏は縄をほどいて薪小屋から抜け出しました。藍青玄もインチキの呪術がバレる前に村を逃げ出そうとしていました。
三人は偶然出会ってしまいます。ところが村を出るためのはしごは何者かに断ち切られて。逃げることができません。
陸繹と今夏は藍青玄から怪しい男たちが何者かを林の中へ連れ去ったと聞いて、謝霄かもしれないと林の中へ捜しに出かけるのですが。
第17話 腕輪に秘められた思い
謝霄をみつけた陸繹と今夏は、藍青玄が案内した空き家で一休みすることにしました。
眠れない陸繹は夜中に起き出して壊れた腕輪を眺めていました。すると今夏が起きてきて声をかけてきます。陸繹は腕輪が母の形見だとうちあけるのでした。陸繹の母は刺客に襲われて命を落したというのです。
朝になって陸繹と今夏は馬のいななきが聞こえてきました。二人が声の方行ってみると、倭寇が襲ってきたので馬を奪って逃げました。
ところが先を走る陸繹が腕輪を落としてしまいます。それに気がついた今夏は急いで引き返して腕輪を拾いました。
一方、上官曦によこしまな想いを抱く董斉盛は小飛の母親を人質にとりました。上官曦は小飛に騙されて董家水寨に連れ去られてしまいます。
そこに楊岳が駆けつけてきましたが、罠にはまって一緒に捕らわれてしまいます。
一方、龍胆村でもてなしをうけていた今夏は村人に捕まって縛られている藍青玄を発見。村人の目的を聞かされるのでした。
第18話 鎖龍井(さりゅうせいの捕らわれ人
今夏は龍胆村の人々の目的を知りました。鎖龍井に住むという凶暴な龍を鎮めるため生贄を捧げるというのです。
今夏は陸繹と謝霄がその生贄になったと思って井戸に入りました。ところが井戸には2人の姿はなく、井戸の奥には人が捕らわれていました。
その人物は倭寇に捕らわれて1年もここで藍玉簪を作らされているといいます。丐(かい)おじさんと名乗るその人物は、そして意外なことに陸廷の親戚だと自慢します。
そこで丐おじさんを助けようとする今夏でしたが、頑丈な足枷をはずすことができず諦めます。
捕まらないうちに帰れという丐おじさんに、今夏は必ず助けに来ると約束して引き返します。
迷路のような道を戻る途中、東瀛人に襲われますが、そこに陸繹があらわれて今夏を助けるのでした。今夏は陸繹をつれて再び丐おじさんに出会います。
そこで陸繹は倭寇の頭目が毛海峰(もうかいほう)という江南の漢人だと知らされるのでした。倭寇といっても漢人も多いというのです。
第19話 八卦(はっか)陣からの脱出
陸繹は迷路のような鎖龍井(さりゅうせい)の動きが塩の満ち引きに関係していると突き止めました。陸繹と今夏たちは井戸からの脱出に成功。
毛海峰(もうかいほう)は翟蘭葉と会って陸繹に気をつけろと忠告をうけます。そこに鎖龍井が破られたと報告がはいりました。毛海峰は村民を皆しにするため乱心者を放って龍胆村を襲撃させました。
村に戻った陸繹らも応戦。藍玉簪(らんぎょくさん)の花を燃やして乱心者を気絶させますが。今夏と藍青玄は疫病は作り話なので存在しないと村人に訴えます。
そこに毛海峰が倭寇を引き連れて現れ村を襲いました。
陸繹と今夏たちは村人を守って戦います。ところが陸繹は今夏をかばって毒が塗られた暗器を受けてしまい重症になってしまいます。今夏の反撃をうけた毛海峰は撤退。しかし村は爆薬で焼かれ、滅茶苦茶になってしまいました。
今夏は丐おじさんの話を思い出し楓林坳(ふうりんおう)に行こうと決心します。
楊岳とともに街に戻った上官曦は董家水寨が全滅、堂主が董家を滅ぼしたと噂になっていることを知ります。
第20話 取り引き
陸繹が暗器で受けた傷を手当てするため、陸繹と今夏は名医のいる楓林坳(ふうりんおう)を目指しました。途中、雨に降られ毒もまわってきた陸繹は歩くことができなくなりました。解毒薬も効きません。今夏の必死の励ましで何とか旅籠に到着。
毛海峰と配下が現れました。捕まっている陸大堅(りくたいけん)も一緒です。
陸繹と今夏は見張りを眠らせて大堅を救い出しひそかに逃げ出します。ところが毛海峰に気づかれて、囲まれてしまいます。
毛海峰は今夏の銃に目をとめると、銃の設計図を渡せば見逃してやると取引を持ちかけます。
今夏は苦しむ陸繹をほっておけず取引に応じました。まずは設計図を半分書いて鎮江に着いたらもう半分を渡すことにしました。
でも峰は設計図を手に入れたら殺すつもりでした。
一方、楊岳と上官曦は今夏たちの後を追っていました。そこに生き残った配下とともに董斉盛が現れます。上官曦と楊岳は董斉盛たちに捕まってしまいました。上官曦に手を出そうとする董斉盛に逆上した楊岳は董斉盛を殺害。そこに謝霄が現れ上官曦を助けるのでした。その後、謝霄は今夏を探しに出かけます。翌朝、初めて人を殺したと言う楊岳に、上官曦は「これが最後だといいわね」と言うのでした。
感想 と 解説
ツンデレのはずの陸繹がどんどん人間らしくなってきますね。「麗王別姫」のときより良い奴だな。役が違うけど。
次々に新しい人物が登場。
怪しげな藍青玄は道教の道士(呪術や儀式を行う人)。こうみえても、あとで重要になってきます。
というのも嘉靖帝が道教に凝っているから。
毛海峰という倭寇の頭目が出てきます。この人は実在の人物。明の大商人でした。戦国大名の大友宗麟や大内氏とも取引があった人です。明が鎖国したせいで失業して海賊になりました。

この時代の倭寇って7~9割くらいは失業した明の人。残りは本物の倭寇です。明の内政の失敗で内乱状態になって海賊も一緒になって暴れてるのがこの時代なんですね。
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