桜庭辰美は NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」の登場人物です。
演じるのは女優の片山友希 さん。
桜庭辰美はUSK梅丸少女歌劇団の男役。
ヒロイン花田鈴子と同期。仲良し三人組のひとりです。
ドラマのUSKのモデルになったのはOSK日本歌劇団(当時は松竹楽劇部)。
ということは当時の松竹楽劇部に桜庭辰美のモデルになった人がいるのでしょうか?
ドラマ「ブギウギ」の桜庭辰美とモデルになった人物について紹介します。
ドラマ「ブギウギ」の桜庭辰美とは
名前:桜庭辰美(さくらば たつみ)
芸名:桜庭和希(さくらば かずき)
USK梅丸少女歌劇団の男役。
花田鈴子・白川幸子と同期入団。仲良し三人組のひとりです。
実家は裕福ではありません。真面目な頑張り屋。家族も多いので家業を手伝いながらUSKに通っています。
苦労を知らずに育ち、楽観的な白川幸子とは衝突することも多いのですが。同期で残ったのは桜庭辰美・花田鈴子・白川幸子三人だけ。
桜庭和希(さくらば かずき)の芸名でデビュー。
大和礼子・橘アオイたちが退団した後は。福来スズ子・リリー白川とともに劇団を支えますが。後輩の秋山美月に実力で抜かれてしまい悩むことに。
演じるのは 片山友希さん、小南希良梨さん
片山友希(かたやま ゆうき)
成長後の桜庭辰美を演じるのは女優の片山友希 さん。
京都府出身。1996年生まれ。
映画「茜色に焼かれる」「フタリノセカイ」の他。
連続テレビ小説「べっぴんさん」
「透明なゆりかご」「拾われた男」などに出演。
木村湖香(きむら こと)
子供時代を演じるのは木村湖香さん。
大阪府出身。2010年生まれ。
NHKドラマ「家出娘」「ひきこもり先生2」などに出演。
桜庭辰美/桜庭和希のモデルは?
「ブギウギ」ヒロイン・花田鈴子のモデルは笠置シヅ子。梅丸少女歌劇団(USK)のモデルはOSK大阪松竹楽劇団(現在のOSK日本歌劇団)。ということは桜庭辰美/桜庭和希のモデルは笠置シズ子と同じころにOSKで活躍した男役といえそうですね。
そのモデルといえそうなのが柏ハルエです。
柏ハルエは「橘アオイ」のモデルのところでも紹介しましたが。経歴で似てるのは 橘アオイよりも桜庭和希でしょう。
柏ハルエ
芸名:柏ハルエ。柏晴江、柏ハルヱ とも書きます。
OSK(松竹少女楽劇団)の男役スター。
1913年(大正2年)生まれ。大阪府出身。
笠置シズ子より1歳年上です。
1927年(昭和2年)。松竹歌劇部に入団。
男役としてデビューしました。
1933年(昭和8年)。松竹で人件費削減反対と待遇改善を訴える労働争議が起こりました。「桃色争議」とよばれる出来事です。
「桃色争議」によって大阪の松竹楽劇部では飛鳥明子たち主力の劇団員が退団。
人気の落ち込んだ松竹を立て直すため。松竹歌劇部は大阪松竹少女歌劇団(OSSK)に改名。
OSSKは笠置シズ子、アーサー美鈴、柏ハルエを新しいスターとして売り出します。
1934年(昭和9年)。新生OSSKの第一回公演は「カイエ・ダムール」。このとき柏ハルエはアーサー美鈴とともに男役を勤めて人気になりました。このときはまだ柏晴江の名前でした。
とくに柏ハルエとアーサー美鈴は東京の松竹で人気だった水の江瀧子に対抗して、大阪では初めての本格的な男役として注目を集めました。
こうして一時は人気が落ち込んだOSSKを盛り上げるため笠置シズ子、柏ハルエ、アーサア美鈴たちが奮闘するのでした。
1938年(昭和13年)ごろ。笠置シズ子が東京の松竹に移籍。このころ柏ハルエも退団したようです。
その後、OSKの中心メンバーになったのが男役の秋月恵美子と娘役の芦原千津子たちです。
桜庭和希と柏ハルエの共通点
桜庭和希と柏ハルエは一見すると名前があまり似てませんが。
笠置シズ子(福来スズ子)とほぼ同期の男役。
桃色争議でスターが退団した後。笠置シズ子(福来スズ子)、柏ハルエ(桜庭和希)、アーサア美鈴(リリー白河)の三人娘が劇団を支えた。
柏ハルエの後。秋月恵美子(秋山美月)が男役スターとして活躍。
のところが似ています。
直接のモデルかどうかはわかりませんが。劇団の中でのポジションとしては笠置シズ子と同世代で男役スターだった柏ハルエが一番似てるようです。
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