イ・ユルは韓国ドラマ「100日の郎君様」に登場する人物。
朝鮮王朝の王子なのに記憶喪失になって「ウォンドゥク」という名前で庶民の生活をします。
韓国ドラマ「100日の郎君様」は李氏朝鮮を舞台にした物語。でも登場する人物は王もふくめてみな架空です。実在の人物は登場しません。
だから史実にはイ・ユルという世子はいません。
でもよくみるとどこかで見たような経歴の人がいます。架空とはいってもモデルになった人がいるようです。
ドラマ「100日の郎君様」のイ・ユル
プロフィール
イ・ユルとして
名前:イ・ユル(李律)
地位:王族 → 世子
父:朝鮮王
母:シム(沈)氏(故人)
継母:王妃パク(朴)氏
妻:世子嬪キム・ソヘ(金素慧)→?
ウォンドゥクとして
名前:ウォンドゥク(羅願得)
地位:庶民
妻:ホンシム(洪心)
妻の父:ヨン(延)氏
父たちの反乱で人生が変わる
イ・ユルがまだ世子ではなく王族の少年だったころ。
名家のおてんば娘ユン・イソが好きでした。大きくなったらユン・イソと結婚しようと思っていました。
ところがユルはイソの家で彼女の父親が殺されるのを見てしまいます。重臣のキム・チャオンたちがユルの父をかついで王にしようと陰謀をたくらみ。イソの父を逆賊にしたてて抹殺したのでした。イソは兄とともに逃げて行方不明になりました。
キム・チャオンたちの反乱は成功し、ユルの父は国王になりました。でもユルの母は死んでしまいます。
ユルは世子になりましたが心を堅く閉ざしてしまいました。
16年後。
このころまでにユルはキム・チャオンの娘キム・ソヘと結婚。
あるとき臣下から日照りが続きは世子と世子嬪の仲が冷えているからだと言われ。腹が立ったユルは全国の独身男女を結婚させるようにと命令を出します。
ユルは橋の袂でホンシムという娘を見かけました。イソが行きていたらあんな感じになるに違いないと思います。事実、ホンシムの正体はイソでした。
記憶を失ってホンシム(イソ)と結婚
ユルは王の代わりに雨乞いにでかけ、途中で刺客に襲われてしまいます。幸いにも命は助かりましたが記憶を失ってしまいました。
ユルはヨン氏という村人に救われました。そしてお前の名は「ウォンドゥク」だと教えられます。
役所に連れて行かれたウォンドゥクはヨン氏が養女にしているホンシムと結婚するように言われます。知らない人とは結婚できないというウォンドゥクでしたが、結婚しないとホンシムが罰を受けてしまうため仕方なく結婚することにしました。
でも王族育ちのウォンドゥクは世間知らず。インチキ商売師にだまされて、高額な商品を買わされてしまいます。
力仕事や畑仕事もできません。水くみに行けば倒れてしまいます。
やがてキム・チャオンたちはユルの暗殺に失敗したことを知ります。
ホンシムを助けるため、刺客を撃退してしまったウォンドク。ホンシムはウォンドクの正体を疑い始めます。
ウォンドクも自分の本当の名前がウォンドクでないこと、その場しのぎで結婚させられたことを知ります。
ウォンドクは宮殿に貢物を持きました。すると宮殿ではユルが行きているという噂がひろまります。
自分の正体が世子だと知る
左相のキム・チャオンはウォンドクがユルだと気づきました。
そしてウォンドクも記憶は戻りませんが、自分が世子のユルだと事も知ります。
ユルは左相のキム・チャオンから自分を殺そうとしたのは王妃。世子嬪のお腹の子はユルの子だと言われ王宮に戻り。世子として生きることにしました。
キム・チャオンとの対決
やがてユルはホンシムがイソだと気づきます。
そして日記を読みすべての記憶を取り戻すユル。
ユルはキム・チャオンに騙されていたことを知り、縁を立つと王に言います。
キム・チャオンは明をたきつけて女真族との戦争を起こします。ユルは戦場に向かい、キム・チャオンを追い詰めます。
ユルはキム・チャオンを生かしたまま苦しみを味わせるつもりでしたが、キム・チャオンは自ら命を絶ちました。
世子嬪はそれまでの罪がばれて自害したと聞かされます。(実際にはソウォン君が逃した)
ホンシムとも会いますが、ホンシムは自分と兄のせいでユルを苦しめたと思いユルのもとを去ります。
ホンシムとの新しい生活
1年後。女真との戦争が終わりユルは帰還しました。
そしてホンシムは両班の身分を取り戻しましたが、まだ便利屋のしごとをしていました。
ユルはホンシムを探して求婚。
二人で宮殿で暮らすことになります。
(終わり)。
イ・ユルのモデル
朝鮮の歴史上 イ・ユルという世子はいません。
父が謀反で王になった世子といえば。
中宗の世子
イ・ホ(仁宗)
イ・ファン(慶源大君・明宗)
でもこの2人は父が謀反を起こしたときには生まれていません。
仁祖の世子
イ・ワン(昭顕世子)
イ・ホ(鳳林大君・孝宗)
昭顕世子は11歳のとき父が謀反を起こし2年後に世子になりました。
立場的には昭顕世子がイ・ユルに近いです。
キム・ジャジョムらの派閥と対立して最後は謎の死を迎えますが、弟の鳳林大君が王になりキム・ジャジョムを処罰しました。
それに自ら戦地に行く活動的な世子といえば光海君。
このドラマのキム・チャオンは明らかにキム・ジャジョムをモデルにしています。キム・ジャジョムと対立したのは昭顕世子と鳳林大君。
つまり。
昭顕世子+鳳林大君+光海君のイメージでいいとこ取りしたようなキャラがイ・ユルのようですね。
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