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光る君へ:朱仁聡(ヂュレンツォン)若狭や越前にやってきた宋の商人とは?

光る君へ

朱仁聡(ヂュレンツォン)は NHK大河ドラマ「光る君へ」の登場人物で実在の人物。

演じるのは浩歌さん。

平安時代に宋から日本にやってきた宋人。彼が日本に来た目的は何でしょうか?

まひろの父・藤原為時は国司になって越前に赴任。朱仁聡たち宋人と交渉します。まひろも宋人と交流するようです。

この記事では大河ドラマ「光る君へ」の朱仁聡とそれを演じる浩歌について紹介します。

目次

朱仁聡(ヂュレンツォン)を演じる浩歌とは

朱仁聡(ヂュレンツォン)は日本にやってきた宋の商人。

朱仁聡(ヂュレンツォン)を演じるのは俳優の浩歌(ハオゴー)さん。

中国風の名前ですが日本生まれの日本人です。
日本での芸名は矢野浩二(やの こうじ)。

大阪府東大阪市出身。1970年生まれ。
本名は矢野 浩司

俳優養成所を出た後、1991年。森田健作に弟子入り。このとき土下座して入門を許してもらったのは有名な話。その後、森田健作の付き人をしながら矢野浩二の芸名で俳優活動をしていました。当時はエキストラや脇役での出演が多かったようです。

ドラマの撮影で中国を訪れたのをきっかけに2001年から本格的に中国での活動を開始。その後は様々なドラマに出演。中国で最もよく知られた日本人俳優と呼ばれるようになりました。

2022年から中国での芸名を浩歌(ハオゴー)に改名。もともと中国で「浩哥(浩兄さん)」とよばれていたので、発音の同じ浩歌(ハオゴー)を芸名にしたそうです。2023年からは日本でも浩歌で活動すると発表しています。

2023年朝の連続テレビ小説「ブギウギ」でも、中国人作曲家・黎錦光(れい・きんこう)を演じていました。

朱 仁聡とは

ドラマの朱仁聡(ヂュレンツォン)にはモデルがいます。

実際に平安時代に日本にやってきた宋人の朱仁聡(しゅ じんそう)です。

ドラマでは「ヂュ・レンツォン」と発音が現代中国語(普通話=標準語)になってます。普通話は北京を中心に清朝の役人が使っていた北京官話が原型。

中国は地域や時代によって発音が違います。1000年前の宋時代の商人が現代の普通話を発音しているわけはないので「ヂュレンツォン」にする必要はないのですが。なぜかNHKは現代中国語の発音にしています。

昔の発音がわからない場合は現代の国内で通用する発音に置き換えるのがどこの国でも当たり前。だから歴史上の人物としては日本では朱仁聡(しゅ じんそう)と書きます。

「光る君へ」は平安時代の日本人の言葉も現代的な言葉使いに置き換えています。意図的に現代風にしているのでしょう。言葉を問題にしだしたら歴史ドラマは意味不明なセリフだらけになるので仕方ないですよね。

 

歴史上の朱仁聡(しゅ じんそう)とは

実在した朱仁聡(しゅ じんそう)は。9世紀末から10世紀の北宋の商人。

生没年は不明。

永延元年(987年)に日本にやってきてその後も何度も日本に来ました。

長徳元年(995年)9月。林庭幹たちとともに若狭国(福井県西部)にやってきました。その後、越前国(福井県東部)に移動しました。

この時期。紫式部の父・藤原為時が越前守に任命されました。なぜ位の低い為時が越前守になったのかは諸説ありますが。藤原為時が漢学の専門家。宋人との交渉には漢語に詳しい藤原為時がふさわしいと、一条天皇が考えたからという説もあります。

朱仁聡は朝廷に羊を献上したり、石清水(いわしみず)八幡宮に物を奉納したりしています。

ところが朱仁聡(しゅ じんそう)は穏やかな人ではなかったようで。長徳3年(997年)には源兼澄に暴力をふるい。長保2年(1000年)には品物の支払いをめぐって紛争をおこしています。いろいろトラブルもあったようですね。

言葉も文化も違いますから。昔は国の違うもの同士の取引はトラブルはつきもの。商人だからといって甘く見ているとそのうち暴力ざたや海賊行為を起こして被害が大きくなります。倭寇もそうして商売からトラブルになって暴れた人たちです。

だから対応する側もきちんと相手しないと危いのです。

当時の宋

朱仁聡が日本に来た987~995年ごろの宋は2代皇帝 太宗 趙炅の時代の末期。宋と契丹の戦いがいったん収まって一時的に平和だったころ。

宋は民間の商人の活動が活発で朝廷もあまりうるさく規制しなかったので貿易は活発になりました。そのため日本にも宋の商人が来ています。

日本人は宋は文化的な進んだ国だと思っている人も多いのですが。実は軍事大国で契丹やチベットと緊張状態にありました。宋は科挙を行い文官を増やそうとはしていますが。987~995年ならまだ五代十国時代の戦乱の雰囲気が残る荒々しい時代です。文化的になるのはもっと後なんですね。

武士が日本を守っていた鎌倉時代ならともかく。平安時代は日本の軍事力が弱くて朝鮮半島や大陸の海賊が日本近海で暴れていました。だから朝廷もいきなり外人がやってくるとビクビクします。

宋人におだやかに取引して返ってもらうために藤原為時たち現地の役人も苦労したでしょうね。

ドラマではどのように描かれるのでしょうか。楽しみです。

 

ちなみにドラマで朱仁聡たちに同行していた周明は架空の人物です。

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