花田六郎は NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」の登場人物です。
演じるのは新人俳優の 黒崎煌代(くろさき こうだい) さん。
ヒロインの花田鈴子の弟です。
花田鈴子のモデルは昭和の大スター 笠置シヅ子。
ということは六郎のモデルは笠置シヅ子の弟なのでしょうか?
ドラマ「ブギウギ」の花田六郎とモデルになった笠置シヅ子の弟について紹介します。
ドラマ「ブギウギ」の花田六郎とは
名前:花田六郎
演:黒崎煌代(くろさき こうだい)
ヒロイン・花田鈴子の6歳年下の弟。
父は花田梅吉
ちょっとボーッとしたところがあります。
亀を飼っていて大事にしています。
鈴子が歌手デビューした後。六郎のもとに召集令状が届き軍に入隊。そのころには母ツヤは病気で寝込むようになっていました。
六郎は父や知り合いの人達に見送られ、入隊するため出発します。
六郎は軍に入隊する前に鈴子に会いに行きました。そして六郎がかわいがっていた亀は鈴子が引き取ります。
演じるのは俳優の黒崎煌代(くろさき こうだい)さん
出身:兵庫県
「ブギウギ」が俳優デビュー作になる新人さんです。
子供時代は 又野暁仁 さんが演じます。
モデルは笠置シヅ子の弟・亀井八郎
笠置シヅ子の養父母 亀井音吉・うめ夫妻にはなんにんかの子供がいました。シヅ子は音吉・うめ夫妻の実の子ではなく養子です。シヅ子は17まで実の両親を知らず亀井夫妻を実の両親だと思っていました。
亀井音吉・うめ夫妻には 長男・頼一、次男・正雄、他にも何人もの子供がいました。
頼一はシヅ子が生まれる前に誕生。若くして亡くなりました。
正雄はシヅ子が生まれる数ヶ月前に誕生。はは・うめが正雄を出産するために香川に帰省中に赤子だったシヅ子を引き取りました。正雄も3歳のときに病死しています。実はシヅ子は弟の正雄の生年月日がわずか1ヶ月しか離れていないことをうすうす気づいていたようです。
そして。シヅ子が亀井家の養女になったあとに亀井音吉・うめ夫妻の間に生まれたのが八郎です。
でも八郎以外は若くして死亡しています。亀井音吉・うめ夫妻の実の子で成人したのは八郎だけでした。
成長した八郎は理髪店を開業。そのころには音吉は銭湯を廃業。八郎が一家を支えていました。
八郎が軍に入隊
八郎のもとに召集令状がとどきました。
1938年(昭和13年)1月8日。八郎は軍に入隊、四国の丸亀連隊に配属になりました。
八郎は家を出ていく前。「生きて帰れるかどうかわからん。姉ちゃんに押し付けるようで気の毒だが、僕に変わって家のことはあんじょうたのんまっせ」と言ったと。笠置シヅ子の自叙伝には書かれています。
その年の春にはシヅ子は東京の松竹楽劇団に移籍。
1939年には翌年には母・うめが病死。
大阪で一人ぼっちになった音吉は働く意欲を失い。東京で歌手として多忙な生活を送っていたシヅ子が引き取りました。
大空の弟
1941年(昭和16年)。太平洋戦争に突入。
八郎は連合軍との戦いでフランス領インドシナ沖で戦死しました。
八郎の戦死の連絡は国内で歌っていたシヅ子のもとにも届きす。
その後。服部良一(村雨まさを の名義で作詞も担当)が戦死したシヅ子の弟をイメージした「大空の弟」を作りましす。
笠置シヅ子は「笠置シズ子とその楽団」を率いて日本各地を巡業しました。その中で「大空の弟」を歌いました。
戦後。暫くの間、この曲のタイトルは知られていたものの、楽譜の行方が分からなくなりどのような歌だったのかは分かっていませんでした。でも最近になって楽譜が発見され、2019年に公開されました。
「大空の弟」は笠置シヅ子が歌った数少ない戦時歌謡のひとつといわれます。
花田六郎のモデル亀井八郎
ドラマ「ブギウギ」では鈴子には兄の武一や何人かの男の子がいましたが。幼い頃に亡くなっているという設定。スズ子は母のツヤが帰省しているときに引き取りました。その後、梅吉・ツヤ夫妻の間に生まれたのが六郎という設定です。
シヅ子の兄弟で実際にドラマに登場するのは弟の六郎だけです。亀井八郎が花田六郎のモデルになっていると考えて良さそうですね。
史実では八郎入隊→シズ子が東京に移籍→八郎が戦死
の流れでしたが。
ドラマではスズ子が東京に移籍→六郎入隊→?
という順番になりました。そのため六郎が最後のあいさつを言うために東京に出てくる展開になってます。
モデルになった亀井八郎は戦死しましたが。はたして花田六郎は無事戻ってくるのでしょうか?気になりますね。
コメント
コメント一覧 (2件)
「大空の弟」の楽譜は、2019年に発見されていますね。
https://www.asahi.com/articles/ASMC835D3MC8PTFC009.html
そうだったのですね。情報ありがとうございます。