汐見圭(しおみ けい)は NHK朝の朝ドラ(連続テレビ小説)「虎に翼」の登場人物。
演じるのは平埜生成さん。
汐見圭は多岐川幸四郎の右腕になる人物で。家庭裁判所設立準備室ではヒロイン 佐田(猪爪)寅子とともに働いています。
ドラマ「虎に翼」の 汐見圭とはどのような人物でしょうか。
ドラマの汐見圭とモデルになった人物について紹介します。
ドラマ「虎に翼」の汐見圭とは
名前:汐見圭(しおみ けい)
演: 平埜生成
朝ドラは「カムカムエヴリバディ」
大河ドラマ「おんな城主直虎」などに出演。
汐見圭は裁判官。
家庭裁判所設立準備室・室長補佐。
多岐川幸四郎の部下で一見すると気弱そうに見えますが、破天荒な多岐川を支える人物です。
配属になった寅子の上司。
寅子や汐見とともに家庭裁判所設立に尽力します。
多岐川の右腕であり戦前からのつきあい。戦前は多岐川とともに朝鮮半島の裁判所で働いていました。そのときに多岐川が崔香淑の兄の予審判事を担当。
それがきっかけで汐見と香淑は結婚。香淑は香子と名乗っています。
戦後は家庭裁判所設立準備室で働き。多岐川幸四郎をしっかり支え、佐田寅子とともに家庭裁判所設立を目指します。
汐見圭のモデルは?
汐見圭は多岐川幸四郎のもとで働き、彼を補佐。佐田寅子たちとともに家庭裁判所の設立に尽力しています。
多岐川幸四郎のモデルは裁判官の宇田川潤四郎。
宇田川潤四郎が家庭局局長として裁判所設立のために奔走していたとき、宇田川潤四郎を補佐していたのが市川四郎でした。
ということは汐見圭のモデルは市川四郎でしょうか?
確かに汐見圭は市川四郎のポジションにいるのですが。ドラマのために作られた設定も多く、ほぼオリジナルの人物のようです。
でも家庭局での汐見圭の立場は市川四郎と同じですので、市川四郎について紹介します。
汐見圭の立場は 市川四郎?
市川四郎は裁判官。
市川四郎は長い間、司法省民事局で働き。家事審判所の家事審判官もしていました。相続など家事事件が専門。事務能力に優れた人物でした。
昭和23年(1948年)。家庭裁判所設立準備室に配属。
家事審判所と少年審判所を合併して家庭裁判所を作ることになったので家事審判所からも人を派遣することになり市川四郎が選ばれたようです。
昭和24年(1949年)。家庭裁判所が作られました。そのとき中心になったのが家庭局の人たちです。
当時の家庭局の主なメンバーは
家庭局長 宇田川潤四郎
第一課長兼第二課長 市川四郎
第三課長 内藤文質
事務官 柏木千秋、森田宗一、和田嘉子(三淵)
でした。
家事審判所と少年審判所を合併して家庭裁判所を作ろうという事になったのですが。少年審判所出身が宇田川潤四郎や内藤文質。家事審判所出身が市川四郎でした。なので主に家事関係を担当しました。
局長の宇田川潤四郎は喜怒哀楽の大きい人で嬉しいことや悲しいことがあるとオーバーなりアクションを取り。戦前・戦中は満洲にいました。
市川四郎は宇田川潤四郎とは正反対の物静かなタイプ。古い常識にとらわれずに活発に動いている宇田川をしっかり支えていました。
宇田川潤四郎は新しいアイデアが好きで若い職員にも活発に議論させていました。でも法律の細かい議論は苦手です。会議が始まるとまっさきに寝てしまいました。
宇田川潤四郎が大まかな方針を作り、細かい部分を検討したりするのは市川四郎の担当。宇田川潤四郎と市川四郎は名コンビといえます。
そのため宇田川のもとでは苦労も多かったと思われますが。市川は優しい人物で宇田川が居眠りしても市川は怒ることなく「局長の妙技」と表現。宇田川のことを悪く言うことはありませんでした。
その後、市川は東京高等裁判所の長官などを務めています。
テロ事件に遭遇
市川四郎が東京高等裁判所長だったときには判決に不服な左翼テロリストが東京高等裁判所を襲撃する事件がありました。(東京高裁長官室乱入事件、1974年)
被告を支持する左翼テロリストの社青同解放派が鉄パイプでドアを破壊して高等裁判所に乱入。爆竹やバルサンを投げて職員に暴力をふるいました。このとき長官だった市川四郎はうまく脱出することができ、到着した警察官によってテロリストは取り押さえられました。
当時はこういう事件も起きていたのですね。
プライベート部分はドラマオリジナル
今のところわかっているのは汐見圭の家庭裁判所設立準備室での立場が市川四郎に似てること。
家庭裁判所設立準備室以外の仕事や私生活の部分はドラマオリジナルのようです。
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