猪爪直明(いのつめ なおあき)は NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」の登場人物。
ヒロイン・ 猪爪 寅子の弟です。
演じるのは三山凌輝さん。
猪爪 寅子のモデルは日本初の女性弁護士・三淵嘉子。
ということは直明のモデルは三淵嘉子の弟ですね。
三淵嘉子には弟が4人いました。でもドラマでは弟は1人だけ。
4人の弟の中でも一番、直明に近いのはいったい誰でしょうか?
ドラマ「虎に翼」の 猪爪直明とモデルになった三淵嘉子の弟について紹介します。
ドラマ「虎に翼」の猪爪直明とは
名前:猪爪直明(いのつめ なおあき)
演:三山凌輝
寅子の弟。
両親が歳をとってから生まれたので可愛がられています。
帝大に入るため寄宿舎のある岡山の学校に入学。現地で終戦を迎えて東京に戻ってきます。
責任感が強く進学の夢を諦め、一家を支えるために働きます。
直明のモデルは三淵嘉子の弟たち
猪爪寅子のモデル・三淵(武藤)嘉子には3人の弟がいました。
長男:武藤一郎
次男:輝彦
三男:晟造
四男:泰夫
です。
その三淵嘉子の弟たちのなかから直明のモデルになった人を探してみましょう。
モデルその1・武藤家の長男で嘉子の弟・武藤一郎
一郎は戦争に行って戦死。
ドラマでは寅子の兄・直道の設定に影響をあたえました。
直道とモデルになった武藤一郎氏についてはこちらで詳しく紹介しています。
一郎を簡単に紹介すると。
父は台湾銀行で働く武藤貞雄。東大法学部を卒業したエリート銀行マンです。
大正5年(1916年)父がシンガポールで赴任していたときに生まれました。
姉には三淵嘉子がいます。
その後、東京で暮らし。横浜高商を卒業。
きょうだいで一番頭が良くてしっかりものだったのは姉の嘉子ですが。男兄弟で一番しっかりしていたのは一郎だったようです。
責任感が強く、弟を大学に進学させるために就職を決意。日立に入社しました。弟たちにも厳しくしつけていました。
でも戦争で戦死してしまいます。
一郎の生涯はドラマでは直道の設定に影響を与えています。
直明の「責任感が強く。家庭のために進学を諦めて働く」ところは一郎の性格を受け継いでいるようです。
モデルその2・武藤泰夫
猪爪直道の設定に一番大きな影響を与えているのは四男で一番年下の弟・武藤泰夫のようです。
父は武藤貞雄
母はノブ。
両親とも香川県丸亀市の出身。
父の武藤貞雄は台湾銀行に務めるエリート銀行員。シンガポールやニュヨークの支店長も努めました。姉の嘉子はシンガポールで生まれています。
泰夫は貞雄が日本に戻り東京で勤務していたときに生まれました。
姉の嘉子とは10歳以上はなれています。
一番下年下だったので両親や兄弟たちからも可愛がられていたようです。両親よりも兄の一郎がしつけにはうるさかったようです。でも厳しいだけでなく一郎は責任感も強く、家族の多い一家を支えるため早くに就職。泰夫には小遣いを与えていました。
泰夫は岡山の第六高等学校(岡山大学の元になった学校のひとつ)に入学。
太平洋戦争が起こりました。
戦時中は姉の嘉子と兄の妻・嘉根は福島に疎開。嘉子たちが無事なのか心配した父に言われて福島まで様子を見に行ったこともあります。
戦争で兄、一郎をなくし。戦後は父と母が相次いで他界。
岡山第六高等学校を卒業後は東京大学に入学。
両親がいないので学費は奨学金と姉の嘉子が稼ぎました。泰夫氏にとって姉の嘉子は親代わりでもあったようです。
昭和27年(1952年)。東大卒業後に林野庁に就職。
各地の営林署で勤務。
その後は民間企業で働きました。転勤が多かったので姉と会う機会は減ったようです。
退職後は森林の保護活動をしました。
令和3年(2021年)93歳で亡くなりました。
ドラマでも寅子の弟・直明は岡山の学校に進学。終戦後に東京に戻ってきました。帝大(東大)を目指して勉強をしていましたが。家庭の事情で断念。
でも学校には通いたいようです。
やがて姉・寅子が働いて直明の学費を稼ぎ、直明が東大に進学することになるのです。
害学に進学した直明は仲間とともにボランティア活動にも熱心に取り組みます。
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