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らんまん:早川逸馬 再登場!第2のモデルは牧野富太郎に資産家を紹介した長谷川如是閑?

らんまん

早川逸馬(はやかわ いつま)は2023年朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」の登場人物です。

演じるのは宮野真守さん。

早川逸馬は一度は登場しなくなりました。その後どうなったのか心配でしたがドラマ終盤 第24週「ツチトリモチ」から再登場します。

植物学者として図鑑発行を目指す槙野万太郎には資金難という大きな壁がありました。そんなとき早川逸馬と再会。万太郎に資産家の永守徹を紹介します。

史実でも牧野富太郎に資金援助をした資産家がいました。そして牧野富太郎に資産家を紹介した人物も存在します。その人物が早川逸馬の新しいモチーフといえそうです。

ドラマ「らんまん」に登場する早川逸馬と新しいモチーフについて紹介します。

目次

ドラマ「らんまん」の早川逸馬(はやかわ いつま)とは

名前:早川逸馬(はやかわ いつま)
演:宮野真守

演じるのは声優で俳優の宮野真守(みやの まもる)さん。
アニメ「DETH NOTE」や「機動戦士ガンダム00」など人気アニメの主役。実写の「ウルトラマンゼロ」の声も担当。「ファンタスティックビースト」など洋画でも吹き替えを担当しています。俳優としても「半沢直樹」シリーズなどに出演。声優以外にも活躍の場を広げています。

早川逸馬

早川逸馬は高知の自由民権運動家。
目立つ出で立ちで街頭で演説していました。人生に悩む槙野万太郎に自由とは何かを語り、中濱万次郎(ジョン・マン)を引き合わせました。

しかし集会を開いていた早川逸馬は警察に捕まってしまいます。

その後しばらくは登場せず、どうなったのかわからなくなっていました。

ドラマ終盤。第24週「ツチトリモチ」で再登場。

早川逸馬は資産家の永守徹の代理人をしていました。そしてある日、東京で暮らす万太郎の前に早川逸馬が姿を表します。資金繰りに困っている万太郎に永守徹を紹介。永守徹は万太郎に図鑑発行のため援助すると言うのでした。

 

早川逸馬は土佐にいたときに警察に捕まりましたが。その後、何をしていたのでしょうか。そして今、彼は何をしているのでしょうか?もしかするとドラマの中でその後の早川逸馬が語られるかも知れません。気になりますね。

 長谷川 如是閑(はせがわ にょぜかん)とは

永守徹のモデルは資産家で美術品コレクターの池長孟(いけなが はじめ)です。
史実では牧野富太郎に池長孟を紹介したのが大阪朝日新聞社の長谷川 如是閑(はせがわ にょぜかん)でした。

新聞社に務める長谷川 如是閑

長谷川 如是閑(にょぜかん)は東京府深川区(東京都江東区)出身。如是閑(にょぜかん)はペンネーム。本名は萬次郎です。

もとの名前は 山本萬次郎。曾祖母の養子になって長谷川家を継ぎました。

東京法学院(中央大学)卒業後、日本新聞社に就職。しかし社内で対立が起こり退社。大阪朝日新聞社に入社しました。

長谷川 如是閑は天声人語なども担当。

長谷川 如是閑は朝日新聞時代に「全国中等学校優勝野球大会」を企画。この大会が現在、夏の甲子園大会として有名な全国高等学校野球選手権大会です。

 

白虹事件をきっかけに新聞社を退社

1918年。米価が高騰。朝日新聞は「鈴木商店を米の買い占めをする悪徳業者」と報道。鈴木商店は暴徒化した人々によって焼き討ちにあうという事件が起きました。

政府は朝日新聞に掲載された日本滅亡を思わせる記事(中国の故事で白虹は内乱の予兆とされます)を問題にして大阪朝日新聞を発行停止にしようとしました。

大阪では不買運動も起こりました。他紙も朝日新聞を批判。右翼団体が村山社長を襲撃する事件も起きました。問題の記事は長谷川如是閑が書いたのではありませんが、彼は記事の責任を持つ立場です。

結局、自体を沈静化させるため大阪朝日新聞の村山社長、編集局長の鳥居素川、社会部長の長谷川如是閑たちが退社。発行停止を免れました。

フリージャーナリストの始まり

長谷川如是閑は新聞退社後はフリーのジャーナリストになり大山郁夫たちとともに活動しました。反権力的、反ファシズム的な主張をしました。大正デモクラシー時代を代表するジャーナリストです。長谷川如是閑たちが特定の報道機関に所属しないフリージャーナリストの日本での始まりとも言われます。

長谷川 如是閑と牧野富太郎

牧野富太郎に資産家・池長孟を紹介

長谷川 如是閑が大阪朝日新聞社に努めていた時。

牧野富太郎は生活に困って植物標本を売り出す直前まで追い込まれました。このとき新聞記者の渡辺忠吾の説得で東京朝日新聞に資金援助を求める広告を出しました。

同じような記事は大阪朝日新聞にも載りました。新聞を見た池長孟は大阪朝日新聞で社会部長をしていた長谷川如是閑に連絡。長谷川如是閑は支援者が現れたことを東京朝日新聞に連絡。長谷川如是閑、池長孟は神戸で牧野富太郎と会いました。そこから3人の交流が始まります。

長谷川如是閑の提案で牧野富太郎の妻・寿衛子も同席して神戸で話し合いが行われ。池長孟が牧野富太郎を資金援助、標本を収めた池長植物研究所を開設することが決まりました。

牧野富太郎と池長孟の間をとりもつ

ところが自由すぎる牧野富太郎は自分の研究や図鑑の作成に夢中になり、なかなか池長植物研究所の開設の準備をしようとしません。標本の整理もなかなかしません。怒った池長孟は援助を打ち切りろうとしました。そのとき長谷川如是閑たちが間に入って仲裁しました。池長孟も牧野富太郎もお互いに個性的と言うか自己主張の強い人物で2人の仲を取り持つのは苦労したようです。

大正7年。池長植物研究所が開館。しかしそのとき長谷川如是閑はその場にはいませんでした。白虹事件事件で大阪朝日新聞社を退社していたからです。

以降。長谷川如是閑と牧野富太郎の縁は途切れます。
自分の思いどおりにしようとする池長孟と、束縛されるのを嫌う牧野富太郎はうまくいかなくなりました。

牧野寿衛子の死後。池長孟の援助は打ち切られます。

長谷川 如是閑と早川逸馬はあまり共通点はありませんが

長谷川 如是閑と早川逸馬の共通点は牧野富太郎(槙野万太郎)に資産家の池長孟(永守徹)を紹介した。という部分だけです(苗字が似てる?)。

ドラマの制作上、むやみに登場人物を増やすよりは似たキャラはまとめておいたほうが視聴者もわかりやすいです。なにより早川逸馬はあれだけで終わらせるには惜しいキャラ。成長した姿が見られるのはファンには嬉しいです。

長谷川 如是閑は大正デモクラシーの時代を生きて権力を批判した人物。権力に屈せず自由を求める早川逸馬と重なる部分もあるかも知れませんね。

 

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