中国ドラマ「大明皇妃(だいみんこうひ) Empress of the Ming」は明朝の永楽帝~時代を描いたドラマです。
あらすじとネタバレを紹介します。
ドラマの主人公になる孫若微(そん・じゃくび)は実在した皇后。孝恭章皇后 孫氏がモデル。
永楽帝から叱られた漢王・高煦は自ら棺桶に籠もって葬式を行いました。それを知った永楽帝は棺桶に蓋をして埋めろと命令。
そこに葬儀をしている漢王のもとに趙王がやってきます。
「大明皇妃」のあらすじを紹介します。
大明皇妃 の作品情報とキャスト
作品情報
原題:大明風華
英語:Ming Dynasty
製作:2019年中国
全62話
原作小説:「六朝紀事」
出版時に「大明皇妃 孫若微伝」に改題。
原作者:蓮靜竹衣(本名:李卓)
キャスト
孫若微(そんじゃくび):タン・ウェイ(湯唯)
朱瞻基(しゅせんき):ジュー・ヤーウェン(朱亜文)
胡善祥(こぜんしょう):ドン・ジアジア(鄧家佳)
徐浜(じょひん):チャオ・ジェンユー(喬振宇)
永楽帝・朱棣(しゅてい):ワン・シュエチー(王学圻)
皇太子・朱高熾(しゅこうし):リャン・グァンホア(梁冠華)
漢王・朱高煦(しゅこうく):ユー・ハオミン(俞灝明)
趙王・朱高燧(しゅこうすい):ルアン・ウォンフイ(欒元暉)
第21話 才人の登場
漢王・高煦は趙王・高燧に「密告したのはお前か」と裏切りを追及。棺桶を壊してから出た高煦は高燧を脅し、これからも自分の味方でいるように念を押す。
宮廷では科挙の合格者が呼ばれて祝賀会が開かれていました。ところが合格者の1人・于謙(うけん)は酔ったまま出席してしまいます。于謙は母が死んだと知って酒を飲んで死のうとしましたが、親不孝だと思って思いとどまったというのです。
さらに于謙は官吏は不正を働き、民は飢え暮らしに困り子供を売っているという内容の漢詩を詠んでひんしゅくをかいます。
皇太子は罰を受ける前に退かせようとしましたが永楽帝は于謙になぜそのような詩を呼んだのか説明させました。于謙は永楽帝の政治を批判するようなことを言いますが、永楽帝は于謙を罰しようとはしませんでした。そして于謙を軍に同行させ辺境を様子を見せると言いました。後日。永楽帝は于謙に辺境の問題について論文を書くように命令しました。出来が悪ければ処刑するというのです。
そのころ若微は永楽帝から屋敷を与えられ、そこで新しい生活を始めていました。
第22話 如意
朱瞻基(しゅせんき)は孫愚との約束を守って孫若微を妻として大切にしようと心に決めていました。
一方、胡善祥も秀女になることを諦めてはいませんでした。
ある夜、胡善祥は漢王・朱高煦からもらった髪飾りを持って訪れました。漢王・朱高煦は胡善祥が秀女になりたいと思っているのを知っていました。そして分不相応だと怒りますが、それで秀女になりたいと食い下がる胡善祥を見て「いい度胸だ」と胡善祥に近づきます。
胡善祥を心配した胡尚儀が漢王府に行くと、そこには服がはだけ無残な姿の胡善祥が横たわっていました。胡尚儀は胡善祥をつれて帰り手当しました。
そして漢王は胡善祥を秀女に推薦しました。
朱瞻基は孫若微と胡善祥、どちらを正室の皇孫妃に選ぶか決断を迫られていました。
永楽帝から誰を正妻にするのかと聞かれた朱瞻基は「陛下におまかせします」と返事しますが。永楽帝からは朱瞻基自身の考えに従えと言われます。
朱瞻基は孫若微を選ぶつもりでしたが、父の朱高熾と母・張妍からは「失敗は許されない」と胡善祥を選ぶように勧めます。
選択の日。孫若微と胡善祥は永楽帝の前に呼び出されました。そして朱瞻基は如意(正妻の証)を胡善祥に渡したのでした。お礼の挨拶をする胡善祥。
ところが朱瞻基は胡善祥のお礼をろくに聞かずに皇孫嬪の証の香袋を孫若微に渡して手を握りしめます。
第23話 暴かれた出自
朱瞻基が善祥に如意(にょい)を渡したことで胡善祥が正妻に決まりました。胡善祥の屋敷でははお祝いの雰囲気で満ちあふれていました。
胡善祥はやってきた女官から祝宴の席で聞いた噂話を耳打ちされました。胡善祥の親友・心眉が漢王府から戻ってきた日のことを言いふらしているというのです。
胡善祥は心眉を呼び出して2人だけで食事をとりました。胡善祥は心眉に毒の入った酒を飲ませて殺害します。
朱瞻基は永楽帝に呼び出されました。二人が雑談をしていると話題は皇孫妃選びのことになりました。朱瞻基から「孫若微に大粒の真珠を渡した」と聞かされた永楽帝は怒り出します。真珠は朱瞻基が即位するときに王冠につける大切な物です。
永楽帝は孫若微が「靖難の遺児」だと知っていると告げ。もし孫若微が妃になることがあれば臣下たちは孫若微の出自を問いただすだろうといいます。そして「愛を選ぶなら平民になれ」と突き放すのでした。
孫若微の正体がバレてしまったことに衝撃を受けた瞻基は高熱を出し、よろめきながら屋敷に戻るのでした。
第24話 苦しい決断
朱瞻基は孫若微と一緒になり皇宮を去る決意をしました。
孫若微は朱瞻基から永楽帝とのやり取りを聞いて、永楽帝と直接話がしたい、会えなければ自害する朱瞻基に頼みこみます。
朱瞻基は孫若微を永楽帝と会わせる前に、自らの決断を永楽帝に伝えに行来ますが会ってもらえません。それでも朱瞻基は無理矢理会って永楽帝に自分の想いを伝えました。
永楽帝は朱瞻基を許し二人の婚姻を認めました。
その頃、冤罪で捕らわれ牢に入れられている解縉(かいしん)は近々特赦が行われるとの噂を聞きつけ、刑部が提出する名簿に自分の名も載せてもらいました。
その名簿を見た永楽帝は激怒。趙王・高燧を呼びだしてなぜ解縉の名前があるのか追求しました。そこに皇太子がやってきて放免するようにお願いすると。永楽帝は牢にいる解縉の様子を確かめてから決めると言います。
その夜、趙王・高燧は牢を訪ねて食べ物に薬を入れて解縉を眠らせ雪の上に放置。殺害します。
第25話 旅立ち
永楽帝は戦の準備をしていました。
皇太子・朱高熾(しゅこうし)は永楽帝に財政が逼迫しているので戦を中止するように懇願します。でも永楽帝は皇太子の言うことは聞きません。朱瞻基や漢王、趙王も永楽帝に同調します。ただ、朱瞻基は年老いた永楽帝に出陣は無理だと思い思いとどまるように説得しようとしますが失敗します。
結局、永楽帝は出陣の命令を出しました。
朱瞻基(しゅせんき)は建築が進む新しい皇宮を視察してくるよう命じられ、孫若微(そんじゃくび)と姚広孝(ようこうこう)を伴い、順天(じゅんてん=現在の北京)へ向かいました。
その途中。聶興が刺客として襲ってきました。侍衛がかけつけて聶興は去っていきます。その後、孫若微は橋の袂にいる聶興に会って恨みを捨てたといいます。それを聞いて憤る聶興は去っていきました。
その後、一行は無事に順天に到着しました。
孫若微は寺を選びたいという姚広孝のお供をして房山に登りました。山頂に到着した孫若微は山から洞窟に縄をかけさせその上に乗りました。そして、洞窟に到着したら縄を切って欲しいと孫若微に告げます。
靖難の役を引き起こした罪を償おうというのです。
感想と解説
葬式のふりをする王族。中国王朝ってときどきそういう人いますよね。もちろん、本気で死ぬ気のないただのパフォーマンスです。もちろんドラマの永楽帝もそれがわかってるので「埋めろ」とか命令しちゃう。
そのあと漢王のもとにきた胡善祥を襲ってしまうわけですが。中国ドラマって女性の扱いがヒドイものが割とあります。残酷なシーンも多いし。まあそういう国なのでしょうけど。見ていてあまり気分のいいものではありません。
25話で姚広孝が靖難の役を引き起こした責任を感じて山の洞窟に引っ込んでしまいました。でも今さら反省すると言われてもね。何言ってんだって感じ。
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