朝ドラ「虎に翼」は実在した裁判官 三淵嘉子がモデル。
三淵嘉子は日本で始めて女性裁判官になった3人のひとり。裁判官になり、女性で初めて裁判所長になりました。
ドラマに登場する人物の多くも実在した人物がモデルになっています。
この記事では朝ドラ「虎に翼」の登場人物とそのモデルになった実在の人を紹介します。
寅子の家族
猪爪家の人々
猪爪寅子(いのつめ ともこ)
演:伊藤沙莉
相性は「とらこ」。ドラマのヒロイン。
後に和田優三と結婚。和田寅子となります。
日本初の女性弁護士のひとり。裁判官。家庭裁判所の設立メンバーのひとり。女性初の裁判所長。
猪爪はる(いのつめ はる)
演:石田ゆり子
寅子の母。
三淵嘉子の母。
香川県丸亀出身。ドラマ同様のしっかりもので頭のいいお母さん。
猪爪直言(いのつめ なおこと)
演:岡部たかし
寅子の父。
三淵嘉子の父。
香川県丸亀出身。ドラマとは違い台湾銀行シンガポールやニューヨーク支店長を務めたエリート銀行員。嘉子に法律の道に進むのを勧めました。
猪爪直道(いのつめ なおみち)
演:上川周作
寅子の兄。猪爪家の長男。
三淵嘉子の弟。三淵家の長男。
立場だけ参考にしたようで、性格は全く違います。
猪爪直明(いのつめ なおあき)
演:三山凌輝
寅子の弟。
4人いた三淵嘉子の弟をあわせたような人物。責任感の強いところは一番上の弟・一郎。岡山の学校を出て東京の大学に進学したところは一番下の弟・泰夫に似ています。
家族になる人達
米谷花江(よねたに はなえ)
演:森田望智
寅子の女学校時代の友人。後に兄・直道と結婚。
モデル:武藤嘉根
武藤一郎の妻。
佐田優三(さだ ゆうぞう)
演:仲野太賀
猪爪家に下宿している書生。司法試験には不合格。
後に寅子と結婚。
三淵嘉子の最初の結婚相手。武藤貞雄と同郷の知人の息子。
武藤家に書生として住み込み。明治大学夜学に通い卒業後は東洋モスリンに就職。
徴兵後に病死。
明律大学の仲間たち
女子部の仲良し5人組
山田よね(やまだ よね)
演 :土居志央梨
女子部・大学の同級生。
単髪で男装。男社会に憤りを持ち、強い信念を持っています。
特定の人物はいないようです。
戦前戦後にいた熱意ある女性活動家。三淵嘉子の厳しい一面など様々な要素を合わせたような人物かも?
桜川涼子(さくらがわ りょうこ)
演: 桜井ユキ
女子部・大学の同級生。華族のお嬢さま。
何かと世間の注目を集める立場。
モデル:華族のお嬢様?
華族の令嬢がいたのは事実。特定の個人がモデルではないようです。
大庭梅子(おおば うめこ)
演:平岩紙
女子部・大学の同級生。
弁護士の夫がいます。子供が3人。仲良し5人組の中で一番年上。
モデル:女子部の年長の学生?
三淵嘉子と同期の女子部にいた年配の女性を参考にしたオリジナル設定と思われます。
崔香淑(さい こうしゅく、チェ・ヒョンスク)
演:ハ・ヨンス
女子部・大学の同級生。
兄とともに朝鮮半島から来た留学生。日本語が上手。
戦争の悪化とともに帰国。
朝鮮半島いたときに汐見と結婚、汐見香子(しおみ きょうこ)と名乗ります。
戦後は汐見とともに日本で暮らしています。
モデル:???
とくにモデルはいないようです。
三淵嘉子は朝鮮出身者にも偏見がなかったのでその関係?
女子部の先輩
久保田聡子(くぼた さとこ)
演:小林涼子
寅子の明律大学女子部の先輩。女子部一期生のリーダー。喋り方や振る舞いは堅苦しい感じはしますが後輩の面倒見はいい。女性初の司法家試験合格しましたが口述試験で不合格。寅子、千春とともに日本初の弁護士になり。日本初の裁判で弁護した女性弁護士になりました。
三淵嘉子とともに弁護士になった女子部の先輩の久米愛と中田正子がモデル。
女性で初めて司法家試験合格、口述試験で不合格だった部分。夫の実家の鳥取で暮らした部分は中田正子。女性弁護士で初めて法廷に立った部分は久米愛を参考にしたようです。
中山千春(なかやま ちはる)
演:安藤輪子
寅子の明律大学女子部の先輩。聡子の同期。
とにかくすぐに泣きます。寅子、聡子とともに日本初の弁護士になります。既婚者。
三淵嘉子とともに弁護士になった女子部の先輩の中田正子と久米愛がモデル。
既婚者で弁護士になり、夫が戦地に行ったところ。三淵嘉子と同じ年に司法家試験、口述試験を合格したところは久米愛を参考にしているようです。
明律大学の男子学生たち
花岡悟(はなおか さとる)
演:岩田剛典
社交的で女子学生にも人気。
最初は偽善的な部分もありましたが寅子と惹かれ合う関係に。
でも寅子の夢を優先して結婚は諦めました。大学卒業後は判事になります。
佐賀出身の判事。戦後、闇米を拒否して餓死。
轟太一(とどろき たいち)
演:戸塚純貴
明律大学法学部の男子学生。
男は男らしくと考える古めのタイプ。
大学卒業後に弁護士資格をとります。
モデル:とくにいないようです。
法曹界の人たち
東京の人たち
桂場等一郎(かつらば とういちろう)
演:松山ケンイチ
若手の裁判官。堅物で司法の独立を重視します。寅子に対しても厳しい態度を見せます。実は甘党。
裁判官。帝人事件などを担当。中立を守ろうとする意思の強い人。司法省人事課長、最高裁判所所長などを務めました。剣道の名人。
穂高重親(ほだか しげちか)
演:小林薫
高名な法学者。女子教育に熱心。明律大学女子部の立ち上げにも尽力。法の世界での寅子の師にあたる人物。
民法学者。弁護士法改正や明治大学女子部の設立に尽力した人物。学生に民法を教える傍ら女性運動家を支援、市川房枝や平塚らいてうとも交流があります。
久藤頼安(くどう よりやす)
演:沢村一樹
裁判官。秘書室長。フレンドリーな人物。愛称は「ライアン」。アメリカで裁判所を視察した経験があります。
モデル:内藤頼博
裁判官。愛称「殿様判事」。アメリカで裁判所を視察した経験があります。最高裁の秘書室長、総務局長を務め、家庭裁判所設立にも協力しました。
家庭裁判所関係
多岐川幸四郎(たきがわ こうしろう)
演:滝藤賢一
家庭裁判所準備室の寅子の上司。かなりの変わり者。
汐見や寅子とともに家庭裁判所設立に尽力。少年
家庭裁判所の設立に関わって基本方針や様々な制度を作り、家庭裁判所の父と言われる人物。三淵嘉子の上司で大きな影響を与えた人物。宇田川潤四郎が戦前戦中にいたのは朝鮮ではなく満洲。帰国後、少年の救済活動に目的にとりくみ日本初のBBSを設立。
汐見圭(しおみ けい)
演:平埜生成
多岐川幸四郎を補佐して家庭裁判所設立に尽力します。優しい性格。
妻は汐見香子(崔香淑)
家庭審判所出身。宇田川潤四郎を支え家庭裁判所の設立に尽力しました。
汐見圭と違い市川は朝鮮に行った事はありません。プライベート部分はドラマオリジナル。
星朋彦(ほし ともひこ)
演:平田満
初代最高裁判所所長。
星航一(ほし こういち)
演:岡田将生
裁判官。温和な性格。父は星朋彦。
その他
茨田りつ子
演:地凛子
家庭裁判所の広報活動に協力
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